我が街、

兵庫県西宮市に流れる「夙川」

ここは、野坂昭如のアニメ作品「火垂るの墓」の舞台になった場所です。

 

今年の夙川は

例年になく、ホタルがたくさん舞ってくれているようです。

これも、地元の皆様が、川の水質保全のために、

ゴミ拾い、清掃をボランティアでしてくれることで

ホタルが戻ってきてくれているようです。

 

上流では、例年たくさん見れるようになっていたのですが、

今年は、下流でも飛んでいるという情報を耳にして、

早速、昨日夜仕事が終わって、見に行ってみました!

天気が続いていたせいで、湿度もあまりなく、たくさんではなかったけれど、

それでも、たった1センチ弱の昆虫なのに、その放つ光の強さに、

見に来ている子どもたちも、大人たちも、声を出して感動していました。

 

その光を無心に見ながら

ふと、

この場所が舞台になったアニメ映画「火垂るの墓」のことが

頭をよぎりました・・・・

 

そう・・・・

誰もが映画では見ていなくとも、テレビでみたことがあるのではないでしょうか?

その映画には、最後まで未来の光はありません・・・

ただただ・・・

悲しみしか残らない映画です。。。。

 

この映画は日本だけでなく、世界中の人たちも

観ている人はたくさんいるようです。

そして、世界中の人たちがこの映画を観て、

「世界中で一番悲しい映画」と称しているようです。

 

そして、悲しい映画という level を貼られているだけでなく、

「絶対に観るべき」映画と称されているようです。

 

 

節子と兄の清太の、切ないほどに胸が痛む映画・・・・

 

 

2016年・・・・

決して楽天的になれない日本の情勢ですが、

この映画を観ると、今の世の中がどんなに平和ボケしているかがわかります。

しかし、これも今を生きている人たちには理解できないことですね。

今、戦争を経験している人は、日本の中でわずかなわけですから・・・

私もそうです。

本当の苦しみや食べ物がないということなんて、経験しない限りは

その苦しみはわかりません。。。。

 

でも、

そんな私でも

一度(その時は)死ぬほど苦しいと感じることを経験した記憶があります。

 

小学校4年生の時でした。

遠足というよりも少し遠方の山の頂上へオリエンテーションでとある山に登る行事が

小学校で行われました。

暑い日だった記憶があります。

山道も険しく、なかなか目的地にはつきませんでした。

最後・・・苦しくなった記憶があります。

水筒のお茶がなくなり、喉が渇いて、もうだめ・・・と思った記憶があります。

今でもその苦しかった記憶が鮮明に残っています。

目的地の手前で、山水が流れているのを見つけました。

みんなで、一生懸命、手ですくって飲みました。

その水の美味しかったことは、言うまでもなく、今でもその冷たさ・おいしさ・・・

覚えています。

 

あの時、

私は初めて、「生きる」という意味を認識できたように思います。

 

今はどうでしょうか?

食べ物はお金さえあれば、いくらでも確保できます。

選べます。

 

 

日々、詐欺事件やネット被害や

殺人事件や

政治家の私的横領や

暴力団の抗争や

不審な交通事故や

ストーカーの殺人や

悲しい事件ばかりが続く世の中です

 

 

 

「生きること」

 

 

もう一度、この意味を考えながら、

一瞬一瞬に感謝し、生きていける世の中にみんながなれば、

もしかすると、

世界が手を繋いで平和な社会になれるかもしれません。

 

ほたる